開始と終了

開始と終了

R Rの開始
q( ) R終了、UNIXプロンプトへ戻る

オンライン ヘルプの起動

関数名などの調べたいオブジェクトの名前に対して
? 名前オブジェクトのオンライン解説
help(名前)オブジェクトのオンライン解説
args(名前)オブジェクトのアーギュメント解説
help.start() ウインドウベースのオンライン解説開始

注1. このクイックリファレンスは細かいオプションを省略しています。 詳しくは、上記のオンラインマニュアルを参考のこと。



オブジェクトの管理

作業ディレクトリ上のオブジェクト

ls() オブジェクトのリスト( UNIXのlsと同様 )
rm(オブジェクト) オブジェクト削除( UNIXのrmと同様、下の簡略版 )
remove("オブジェクト名") オブジェクト削除( 上のrmの拡張形 )
objects(pattern="正規表現") 正規表現とマッチするオブジェクト名の文字列ベクトル
get("オブジェクト名") オブジェクトの名前の文字列からその実体を得る

普通に使用している場合、自分のホームの下の .RData というファイルに 各オブジェクトがまとめて入っている(テキストファイルではない)。 また、履歴が.Rhistoryというファイルに入っている(テキストファイル)。 これを見ると、過去にどんなコマンドを入力したかを確認できる。 関数を作成したいときは、これを元にエディットするとよい。 (Rの環境を立ち上げている最中には Unixからは変更をしない方が良い)。

ライブラリ上のオブジェクト

library() どんなライブラリが存在するかの表示。
library(help=ライブラリ名) 各ライブラリの内容の表示。
library(ライブラリ名) その名のライブラリを使えるようにする。下の例参照。

既成のオブジェクトのうち一部は、普段は参照出来ない形のライブラリとして保存されている。例えば、 参考文献[1]などの 例題は次のコマンドで見ることが出来るようになる。

   > library(examples)

バッチ実行の方法

実行に長時間かかるコマンド系列を実行したいときには、 バッチでコマンドを実行することができる。 UNIX 環境から、
% R BATCH infile outfile
と実行すると、ファイル名 infile のファイル中の内容をS式と解釈して実行 し、その結果を ファイル名 outfile に出力してくれる。

なお、Rの環境から、既存のファイルのなかのコードを実行したいなら、 source("ファイル名") によって、ファイルに記述されたS言語コマンドを実行できる。


環境設定

環境設定に関連して、以下のオブジェクトなどがある。
options() 環境設定値を表示/変更する。 .Optionsというオブジェクトを修正する。 必要がない限り、変更しない方が良い。
par() 作図パラメータを表示/変更する。
.First Rを起動した時に自動的に行う内容
たとえば、.First <- function(){library(XXXX)}とすると ライブラリXXXXが起動時に読み込まれる。
.Last Rを終了した時に自動的に行う内容
~/.Data/.Audit セッション中に行ったコマンドなどの記録が残される Unix の file

その他 雑多なこと

現在時刻

date() 日付と現在時刻の文字列を返す

時間の計測

proc.time() この関数が呼び出された時点での、S の 使用時間を表すベクトル。単位は秒。 [ ユーザCPU、システムCPU、セッション開始からの経過時間、子プロセスのユーザCPU、子プロセスのシステムCPU ]
unix.time(S式) S式を評価するのに要した時間をあらわすベクトル。 内容はproc.time に同じ。

日付変換関数

julian(m, d, y, origin=c(month=1, day=1, year=1970)) 起点日からの日数を返す。
month.day.year(jul, origin=c(month=1, day=1, year=1970)) 起点日からの日数から年月日を返す。
leap.year(y) 閏年かの論理値を返す。
day.of.week(m, d, y) 曜日を0から6で返す。(0=日曜日)
dates(x) 日付データ x を dates classに変換す る。例:as.numeric(dates("1/31/2001"))で、15006(1/1/1960からの通算日数)が 得られる。
weekdays(x) dates class x から曜日を求める。
timeDate(charvec, in.format, format) 日付時刻文字列 charvec をin.formatの形式と解釈して、formatの形式などで指定された形式に変換する。Onlineマニュアルclass.timeDateを参照

例:timeDate(c("1 PM", "2 PM", "3 AM"), in.format="%H %p", format="%I %p")

timeSeq(from="9/15/2003", to = "4/15/2003")日付文字列の生成
> day.of.week(1,21:27,2001)
[1] 0 1 2 3 4 5 6
> weekdays(seq.dates("1/21/01", "1/27/01"))
[1] Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
 Sun < Mon < Tue < Wed < Thu < Fri < Sat